母乳外来
母乳外来について
乳房の張りや痛み、しこりや熱感など、お困りの際はお電話にてご相談ください。
予約制となります。
乳腺炎とは
乳腺炎は、乳腺に起こった炎症のことです。
母乳がつまってしまった、または乳首の傷から細菌が侵入してしまうことによって起きるものです。
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乳房に触れると痛い
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痛い部分が赤い、痛い、硬い
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発熱(高熱)、悪寒、頭痛、関節痛、嘔気などのインフルエンザ様症状 などがみられます。
乳腺炎の対処
乳房に違和感を感じた時、まずは自己対処をしてみましょう。
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乳房のかたい部分をてのひらで優しく乳首方向に押しながら授乳をしましょう。
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痛いほうの乳房の授乳をいつもより増やしましょう。
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授乳時、赤ちゃんに深くくわえさせるようにしましょう。また、痛い部分の方向の乳輪に赤ちゃんの下あご がくるような姿勢が理想です。 (難しいようであれば、上あごでもよいでしょう。)
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飲み残しがある場合は授乳後に搾乳をしましょう。
手搾りや搾乳器で行いますが、搾りすぎるとまた母乳がつくられてしまうので、乳房全体が少し軽くなる程度にしましょう。搾乳器の圧は痛くない程度にしましょう。 -
夜間授乳をしてみましょう。 (夜間のほうが自然に上手にのめることがあります)
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痛みが強い時には鎮痛剤(アセトアミノフェンやイブプロフェン)を飲むことも可能です。
※ご自身で対応されてから24時間以上しても改善されない場合は診療時間内にご連絡ください。
白斑
白斑とは、乳頭にできる白いニキビのようなできものです。
白斑が母乳の出口をふさいでしまうと詰まりや炎症の原因となります。
白斑対処
痛みが出ることが多いですが授乳を止める必要はありません。
痛みの少ない向きや深く吸わせることを意識して授乳を継続しましょう。
自然となくなれば問題ありませんが、痛みが強かったりなかなかなくならない場合には 診療時間内に一度ご相談いただくと良いでしょう。
乳房トラブルを起こさないために日頃から気を付けること
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授乳の際に、乳房全体を触って変わったところがないか確認しましょう。
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定期的な授乳をしましょう。
授乳間隔が長いと母乳が詰まる原因となります。 -
乳輪まで深くくわえさせましょう。
くわえさせたときに赤ちゃんの口で乳輪がおおわれているくらいが理想です。乳首だけを吸わせると、乳首が傷ついてしまうことがあります。乳首の傷予防にピュアレーン(ランシノー)を塗ることも効果的です。 -
体を冷やさないようにしましょう。
夏場はエアコンのききすぎにも注意です。 -
体をほぐしましょう。
育児中は抱っこや授乳で首や肩がこりやすいので、ストレッチや肩回しなどでこりをほぐし、血流をよくしましょう。 -
乳房は締め付けないようにしましょう。
ゆったりとした下着を着用し、抱っこひもやスリングなどの圧迫にも注意しましょう。 -
水分をしっかりとりましょう。
温かいものや常温のものがおすすめです。水分量の目安は一日1.5~2.0Lです。
授乳のたびにコップ1杯の水分を飲む習慣があるとよいでしょう。 -
バランスの良い食事をしましょう。
油分や脂肪分の多い食事をとるとおっぱいが張りやすい方は、控え目にするとよいでしょう。
(授乳中の食事が乳腺炎の原因になるという医学的根拠はありませんが、バランスの良い食事は産後の体調回復のために必要です。)