ブライダルチェック
ブライダルチェックとは
ブライダルチェックとは、結婚前の女性を対象にした検診の事です。今は結婚の予定がなくても将来、妊娠・出産を希望する方が健康チェックをします。
ただし結婚前にだけではなく、例えば結婚後でも受けることが可能です。そのため、一度は自分の身体をしっかり確認しておくことはおすすめです。検診は、婦人科系疾患の早期発見に繋がることもあります。
(ブライダルチェックが受けられるのは、婦人科や人間ドック施設など医療機関です。施設によってメニューが違い、子宮頸がんや乳がんの検診、甲状腺機能や膠原病の検査などもオプションとして選べる場合があります。なかには、カップルで一緒に受けられるサービスもあります。)
ただし、病気で受診するわけではないため、保険診療ではありません。全額自費になります。
ブライダルチェックは、赤ちゃんが元気に生まれてくるための、事前準備の一つです。
ブライダルチェックの検査項目
風疹
風疹の抗体の量を調べます。抗体の量が少ない場合は妊娠前にワクチンを接種することをおすすめします。妊娠初期に風疹に感染すると生まれてくる赤ちゃんが「先天性風疹症候群」という病気にかかることがあります。
麻疹
麻疹の抗体を持っているかどうかを調べます。妊娠中に麻疹に感染すると流産や早産の可能性が高まるため、抗体がない場合はワクチンを接種して予防します。
淋病/クラミジア検査(生殖器)
内診によっておりものを採取して感染の有無を調べます。女性の場合は自覚症状がないケースが多く注意が必要です。感染していると不妊症や流産、早産の原因になるだけでなく産道で赤ちゃんに感染しさまざまな症状を引き起こすことがあります。
淋病/クラミジア検査(口腔内)
ディープキスやオーラスセックスにより咽頭が感染していることがあります。見た目に明らかな変化がないことが多く、症状を風邪と勘違いしてしまいやすいため気付かずに放置してしまうことが多い感染症です。
B型肝炎
B型肝炎に感染しているかどうかを調べます。ほとんど無症状なので感染しても気付きませんが、放置していると肝炎、肝硬変、肝がんへと進行する可能性がある疾患です。出産時に母親から赤ちゃんに感染することもあります。
C型肝炎
C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べます。母子感染の割合はB型肝炎よりも少なく4~6%といわれています。
梅毒
梅毒はトリポネーマ・パリ ダムという微生物による感染症で、近年急増している性感染症のひとつです。梅毒に感染したまま妊娠すると、お腹の赤ちゃんに感染することもあり、早産や流産、死産のリスクが高まります。
HIV
HIVはヒト免疫不全ウイルスのことで、このウイルスに感染し治療しないままでいるとエイズを発症します。HIVは性交渉だけでなく血液、母乳などからも感染します。感染が分かっていれば対策することで適切な対策により赤ちゃんへ感染する感染率を1%以下に抑えることが出来ます。
細菌検査(生殖器)
膣内の細菌全般の状態を確認します。菌の中には感染していると赤ちゃんに影響を及ぼすものもあるので、感染している菌の種類まで分かるよう検査します。
ブライダルチェックのプラン
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ブライダルチェックは、妊娠や出産に影響する病気や感染症がないかを調べます。
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当院では、女性のブライダルチェックのみ対応となります。
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ブライダルチェックは自費診療となります。
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基本プラン以外に追加したい項目をオプション検査からお選びいただけます。